折り紙とフランスの子供たち
外国から日本を見ると、“紙の文化”の豊かさに驚かされます。
障子や提灯の美しさ、和紙や紙細工の豊富さ。
中でも、折り紙は、日本国内にとどまらず、
今では国際語 Origamiとなり、様々な国に広まり愛されています。
フランスでの折り紙の一般的知名度は、
知っているけれどやったことがないという程度。
日本フェスティバルの展示物としては定番。
折り方は主に、日本関連の文化教室、
託児所やクラブの子供向けアニメーションで教えられてきました。
ところが、近年は別の形で
折り紙の注目度が高まってきています。
フランス政府が、小学生の授業時間を短縮して、
文化活動やスポーツを取り入れる政策を導入したためです。
新活動の内容は、各市町村と
小学校が独自で決定しなければいけないので、
安全かつ文化的で子供にも評判のいい折り紙の指導者は
ひっぱりだこになっているそうです。
実際の現場を訪れると、フランスの子供たちは、
机に紙を広げずに持ち上げて折ろうとしたり、
出来ないと投げ出す子もいれば、
説明を無視してどんどん進んだりする子もいてかなり個性的。
でも、平らな紙が立体的になった時の驚きの笑顔は、本当に可愛い!
フランスでよく使われているクレア・フォンテーヌ社の折り紙は
日本製よりひとまわり大きい20センチメートル四方。
少し厚めで、裏表の色の違いがありません。
価格は5色30枚セットに
折り方の説明書とシールがついて5ユーロ位です。
日本文化が、
子供に喜びを与えつつ世界に広がるというのは
とても嬉しいことですね。