癒しの空間
ジャルダン・ジャポネを求めて

木の葉が色づくこの季節、近頃はフランスでも
「私の紅葉が赤くなった」と聞くことがよくあります。
    
自分の庭に日本風の要素を取り入れたり
本格的な日本庭園を造ったりする人が増加し続けているのです。
  
ガーデニングストアでは竹や盆栽はすっかり一般化し
雲形に切り揃えられた枝葉を擁した高価な松を見かけるのも
珍しくなくなりました。
  
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石造りの仏像や灯籠
更には飛び石なども売り場の一角をつくっています。
  
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熱帯魚中心だった魚コーナーには
大きな水槽を泳ぐ無数の金魚たち。
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↑JAPONAIS RED CAP(日本語で「泳ぐ日の丸」と言う意味です)
    
池の主役の鯉は「美しいけど高価で買えない」魚でしたが
近年、20ユーロ程度で買える
12-15cmの若い日本鯉が輸入されるようになってから売上急上昇中。
  
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日本風の庭が求められる理由は
アジア好きというよりその癒し効果にあると伺いました。
    
つまり、ストレスの多い現代社会で
せめて自宅では静寂と安らぎの空間で癒されたい
そんな思いを実現させてくれるのが日本庭園だ、という訳です。
  

エスプリZENという言葉、フランスでは平常心として使われ
その言葉の背景はあまり知られていません。
    
なのに、エスプリZENを追求すると
自然と、禅精神の実現である日本庭園に辿り着いている
というのは興味深いですね。

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