パリの無印良品
シンプルでお手頃な商品が多くて
日本でもお馴染みの「無印良品」。
実はパリにも既に店舗があり、
地元パリっ子にとって無印良品は
とても馴染み深い日本商品なのである。
その無印良品がパリに初出店をしたのは1998年であり
もう15年以上も経つのである。
それから、着実にパリに浸透し今では12店舗にまで拡大し
パリの人気ショップにまで成長したのである。
名前は日本と同じ無印良品ではなく
「MUJI」と短くアルファベット表記で
フランス人にも発音しやすくなっている。
店舗の場所も様々で若者に人気の
最先端のオシャレな物が集まる街マレから
マダムやハイクラスのオシャレな人で賑わうサンジェルマンデプレ
そして郊外にまでとあらゆる場所に進出しているのだ。
雰囲気の違うエリアで店舗展開をしている事から
客層も様々だという事が伺える。
さて、気になる値段設定はというと
商品によって様々であり
日本より少し高くなっている物から
日本の倍以上に設定しているものまである。
よって、日本よりは気軽に買える値段ではない為
趣味は違えど、ハイクラスな階級やある程度収入のある人達に
受けいれられているのではないだろうか。
そして「MUJI」の何が受けいれられているのかというと、
無駄のないシンプルさに、
日本が誇るキメの細かい技術や完璧さだと思う。
例えば、無印良品のノート。
当たり前だが、ノートの紙はしっかりしていて
表紙も茶色でシンプルなので日本では多くの学生が日常使いをしている。
ただ、その当たり前が海外では通用しないのである。
日本のように品質のよいノートが100円や200円何かで買えないのである。
2ユーロするにノートの紙は
ペラペラというのが当たり前なのだ。
2ユーロ以上するノートの紙でさえペラペラで質はよくない。
そんな無印良品のノートは200円の物が6ユーロで売られている。
値段設定がさほど変わらないのはクリアボックスだ。
日本で250円の物が3.75ユーロで売られている。
フランス製のクリアボックスとの値段もそれほど変わらない。
USBの卓上扇風機も2500円のものが
19ユーロで売られていて人気の商品だった。
フランスの安い電化製品は本当によく壊れる。
よく壊れるなんて日本からしたらクレームの嵐になるに決まっている。
日本では当たり前の壊れない事や精密であるという確かな品質。
これがフランス人にとって凄く評価されている。
ただ、日本商品は高いのだが
一つ一つの単価がそこまで高くなく手が出せる値段の為
無印良品は大成功しているのであろう。
そんな「MUJI」に新しいニュースがある。
今年9月24日にパリの中心地にある
フォーラムレアルという地下鉄や電車が走る
大きな商業施設にヨーロッパのフラッグ店をオープンさせるのである。
この宣伝のポスターには高知県の和紙を使うなど
かなり力を入れれアピールしている為
パリでは話題に上っている。
ヨーロッパ最大の店舗に期待する。